学習障害と成績

勉強の遅れや成績の悪さの要因を徹底分析

学習障害と、成績が悪い・いわゆる学業不振、成績不振ってどう違うんだろう

 

同じなの?という疑問がよくあります。実際どう違うのかとてもわかりづらいですよね。そこで、今回は、その違いについて詳しく解説しちゃいます。

 

そもそも学習障害って

知能の遅れはない

学習障害は、全般的な知的発達、つまり知能は良好とされるにもかかわらず、学習能力のある特定の発達に大きな困難を生じるものを指します。

 

つまり、いわゆるIQのようなものを測ると、全般的には平均かそれ以上ということになります。しかし、全体的なIQで見るといたって平均なのですが、よく見るとそれぞれの項目にばらつきがあることがよくあります。

 

要するにできるところとできないところの差が歴然とした状態です。でも、ある特定の読み、書き、計算する、推論するというもののどれか、またはいくつかです。だから、平均すると、普通という位置に落ち着くのです。

 

学習障害による学業・成績不振

学習障害の上記のような症状、状態により、特定の分野や教科で成績が悪くなることがよくあります。

 

これを成績不振と呼ぶことがあります。つまり、学習障害により成績不振を生じることがあるんです。

 

学習障害による成績不振の例

例えば、計算障害の場合ですと、算数だけに成績不振が著しいですよね。でも例えば、読み障害の場合ですと、文字の読みに時間がかかりますよね。

 

ということは、教科書や黒板の字を読むのが大変、テストの時なんて問題文を読むのに時間がかかりすぎる・・・なんてことがどの教科でもありますよね。

 

そうすると、成績不振が生じます。子どもが低学年の場合は、多少成績が悪くても気にされなかったり、同じ文章を耳で聞いて暗記していて、読み障害であることに気づかれないケースもあるのです。

 

でも、学年が上がるに連れて、どんどん状態は悪化しますし、学習への抵抗もより強くなります。

 

これが続くと成績不振につながっていってしまうのです。

 

学業不振・成績不振ってそもそも!?

学業不振・成績不振の定義

学業不振や成績不振に明確な定義があるわけではないんです。でも、小学校2、3年生で学業成績に1学年以上の遅れがある、あるいは4年生以上で2学年以上の遅れがある場合には、学業不振・成績不振が著しいと言われます。

 

また、実際には、単元ごとのテストの点数を参考にすることがよくあります。また、知的発達の水準から期待されるほどには成績が振るわない場合に、相対的に学業不振と判断する考え方もあります。

 

学業不振・成績不振の要因

・学習障害以外の要因

学習障害以外の要因として、自閉症スペクトラム障害、ADHD、軽度精神遅滞、境界知能、不登校や長期入院、怠学などさまざまな要因があります。

・自閉症スペクトラム障害の場合

授業の場面に参加すること自体が難しい場合があったり、自分の興味のある内容だけを自分の決めたやり方でしか学習しなかったりすることがあります。

 

そのため、学習する機会が減ったりなくなって、学業不振に至る場合がよくあります。特に、作文や発表、話し合い、文の理解などに困難を示しやすいです。

 

なぜなら、人の気持ちを考えたり、頭の中で周りの状況を読みながら創造、判断することが多いからです。

 

・ADHDの場合

授業中に注意、集中が続かないことがよくあります。また、不注意のために、問題文を読み違えるなどケアレスミスが多いため、成績不振を生じやすくなります。

 

・軽度精神遅滞の場合

軽度精神遅滞は、全般的な知能の水準に応じて、読み、書きなどの基本的な学習能力の習得が遅れて、学習内容の理解も定着しにくかったりします。

 

そのため、低学年の頃から、遅れが目立ち成績不振を生じます。

 

・境界知能の場合

境界知能の場合、小学校低学年の間は成績不振がそんなに目立つことはありません。しかし、学年が進むに連れて、難しい概念を理解できなかったり、作業の際にスピーディーかつ正確に行うことができなくなってきます。

 

そのため、成績不振が顕在化してくるのです。ただし、学習場面以外のところでは困難さが目立つことがあまりありません。だから、ただの怠けと捉えられてしまうことがよくあります。

 

・不登校や長期入院や怠学などの場合

 

学習する機会自体が極めて少ない場合、やはり学習の遅れがかなり目立ってきます。しかし、能力だけは普通にある場合、つまずいたところから時間をかけてしっかり埋めていくことで、成績不振を打開することも可能です。

 

まとめ

要するに・・・
成績不振とはさまざまな要因で生じます。また、学習障害があれば成績不振を生じやすくなります。

 

ただし、成績不振のお子さんがすべて学習障害であるとは限りません。上記のようなさまざまな場面の要因で、成績不振が生じます。

 

混同せずにしっかり違いを把握することと、学業不振・成績不振の要因をつきとめた対策がそれぞれのお子さんになされることを願います。

 

要因を把握する&対策

学業不振の要因を把握するためには、自治体の教育センターや発達支援センター、療育センターなどさまざまな専門機関で、一度相談するとわかりやすいです。

 

もし相談場所がわからない場合は、学校の先生や保健室の先生、スクールカウンセラーなどに聞いてみることをおすすめします。

 

そこで、適切な判断がなされれば、それによって対策も得られます。それだけでお子さんの将来が変わってくるんです!


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