急にお子さんが甘えてきたら・・・

自閉症スペクトラム障害のお子さんの中には、学校に入ったくらいからものすごいお母さんに執着をして、甘えてくることがありますよね。

 

特にこの障害をお持ちのお子さんは、小さい頃からお母さんのそばにいなくてとんでいってしまって目が離せなかったり、お母さんの抱っこをあまり好まなかったりすることもあったはず。
お母さんは寂しい気持ちを持ったこともあったと思います。また、目が離せなくてすごく大変だったはず。

 

でも、学校に入ってからなぜか急にお母さんとのベタベタを好むようになり、お母さんもとまどってしまいますよね。
でも大丈夫です。これは、幼少期にできなかった愛着の形成を今行なっていると思ってください。

 

つまり、通常は赤ちゃんは求めるがままに抱っこをしてあげ、歩くようになったらお母さんを安全基地として色々探索してはお母さんのところに戻ってくる、ということをくり返します。

 

これらの行動などによってお母さんとの間に愛着を形成していくのです。
この愛着が形成されることによって、他者との人間関係をもつないでいくのです。
つまり、社会の中で人を信頼し、人と共に生きていけるのです。

 

だから、この愛着形成ってとっても重要なことなのです。それを幼少期に獲得できなかったことを、今やっていると思ってください。

 

だから、普通は学校に行ってるんだから、こんな恥ずかしいことしちゃダメって思わないで、
大いに赤ちゃんをかわいがるようにたくさん関わってあげてください。もちろんお母さんが負担にならない程度に。

 

きっと、この時期がとっても大事でこの時期に求めるがまま愛情にこたえてあげていたら、将来お子さんが人を信頼し、色々な人と積極的に関わることができるんです。

 

だから、お母さん、できる範囲でベタベタしてあげてくださいね。
高学年位になると、急に落ち着いてくるようになりますよ。
だから安心して甘えさせてあげてくださいね。

 

周りを気にせず、お子さんを十分甘えさせることができたらお母さんの心もほんわかしてきますよ。