お子さんの特性を利用したトレーニングの始め方のコツ

発達障害の中でも自閉症スペクトラムをお持ちのお子さんは、毎日決まったスケジュールや儀式行動が大好き。

実際、この特性はお母さんにとっても大変なものだと思います。

 

融通がきかないからパニックにもなるし、なだめるのも一苦労。でも、トイレットトレーニングにこれらの特性を使わない手はありませんよ!むしろこの特性を生かした始め方のコツをお教えしちゃいます。

 

トイレットトレーニングの始め方の3つのポイント

 

@ルーティン化のおすすめ

オムツではなく、おしっこやうんちをトイレでさせるためには、「トイレに座る」ということを単に教えるのは時間も労力ももったいない。

 

そこで、「トイレに座る」ということだけでなく、トイレでの一連の動作をルーティーンとして教えると効果的。

 

つまり、トイレに入る→脱ぐ→便座に座る→おしりを拭く→水を流す→着る→手を洗う→手を拭く

 

といった感じで、一日のスケジュールと同じようにひとまとめにしてしまうのです。そうすると、これがある種の儀式行動になり、お子さんの生活の中で組み込まれてくるのです。

 

A飲食の時間や飲食の内容に注意する

たぶん、飲食の時間は一定になっていると思います。でも、もし直近で旅行などおでかけなどが増え、飲食の時間がずれそうであれば、そのような行事が終わって落ち着いてから開始しましょう。

 

また、トイレットトレーニングが完了するまでは、極端な飲食や慣れない飲食などは控えるようにしましょう。そして、おしっこやうんちの出るだいたいの時間を把握すると効果的。

 

Bおしっこやうんちの時間を記録しよう

いつおしっこやうんちをしたのかだいたいの時間を記録しておきましょう。二週間くらい記録をつけてみると、排泄パターンが把握できます。

 

それがわかったら、その時間の5〜15分位前にトイレに連れていってみるのです。また、何かひと段落ついたところのキリのいいところを見計らって連れていくとさらに効果的。

 

ただし、お母さんがお子さんの排泄時間を大体把握しているのであれば、きっちり記録しなくても大丈夫。要は誘う時間がわかればいいのです。

 

このように、お子さんのこだわりの部分を生かして生活スケジュールの中に組み込みつつ、行うことで、トレーニングが驚くほどスムーズにいきます。そうすれば、お母さんもお子さんもストレスなく、取り組むことができますよ。

 

結果、お子さんのトレーニング完了も近づき、おでかけも楽になります!