一連の動作として教えてしまうという画期的な方法をご紹介します。
トイレットトレーニングを始める目安、始め方がわかったところで、
次は具体的な詳細についてご紹介します。
トイレットトレーニングは、普通のお子さんでもお母さんが教えるのは一苦労ですよね。だから、すごくおっくうになりがちだと思います。でも大丈夫。
発達障害のお子さんにはこれでもか、と思うほど丁寧に教えるくらいでちょうどよいんです。ここを覚えておけば、トイレットトレーニングも怖くありません!
トイレでの一連の動作の教え方
@飲食をしたらトイレ、だいたいの排泄時間にトイレ、何かがひと段落ついたところでトイレへ連れていく。このとき、できれば本人の予定表にトイレの絵を組み込んで置くのも手。
Aトイレに入ってドアを閉める
Bトイレを使う際に脱ぐ必要があるものを脱ぐ、または脱がせる
C便座に座り、排泄が終わるまで座っている
このときもし、おしっこがでないことが続くようだったら、トイレの時間の10分から15分前に水分を取らせてから行くとおしっこが出やすくなります。
Dトイレットペーパーを取っておしりを拭き、便器の中に捨てる
E便座から立ちあがって、水を一回流す。
F便座のふたを閉めて脱いだものを着る
G手を洗って拭き、次のスケジュールを確認する。
一連の動作の視覚化
このような手順それぞれに、できればそれぞれの手順を示した絵などを用意すると、お子さんがやりやすく、より効果的です。
・@からGまでのさきほどの手順を絵にする
カンタンなもので構いません。例えば、Bの脱ぐという行為、自閉症スペクトラムのお子さんは全部衣服を脱いでしまうことがあります。
そこで、例えば、絵で、ズボンやパンツだけをおろしている絵を指しながら、「パンツを下ろして」、と伝えるとわかりやすく、間違えなくてすみます。
・服を着るとき
服を着るときも、ただ「履いて」言ってもわからないことがよくあります。絵を指しながら、パンツをあげて、ズボンをあげて、というとすんなり行えます。
手洗いの教え方
・手洗いまでを一連の動作として教える
発達障害のあるお子さんは手を洗うことをしないことがあります。これは、手洗いまでを一連の動作として教えていないためです。
手洗いをしないことは、学校など学年が上がるに連れてからかわれたりする原因にもなります。だから、しっかりトレーニングの段階で組み込んでおきましょう。
・スモールステップ化
手洗いも、スモールステップで、まず手をぬらす、石鹸のポンプを一回押す、両手のひらをこすって洗う、石鹸のぬるぬるがなくなるまで洗う、といった感じで作業を細切れにして、詳しく教えます。
・視覚化
こりらも実際に絵などを使って見てわかるようにしておきましょう。絵があるとわかりやすく間違えません。
・香りや触感を確認
石鹸の感触や香り、手をふく際のタオルの感触で手洗いを嫌がることがあります。このあたりも確認しておくと安心です。
こういった感じで、これでもかというくらい親切に教えるとお子さんの飲み込みも早く、結果的には楽ですよ!
お母さんもお子さんもストレスにならないで、トレーニングを続けることが可能になります!