心配を安心に変える策
たまに新聞やニュースで、精神鑑定の結果アスペルガー障害と認定・・・なんてことを目にすることがありますよね。
また、祖父母や親戚に心配されたりして、お母さん自身が肩身の狭い思いをすることがありますね。
もちろんそういうケースもあります。でも、全部がそうでないですし、正しい知識をつけることで、必要以上に心配しすぎないことが大切です。
発達障害がらみの犯罪の内容
・殺人や傷害致死など重大事件は極めて稀
他の少年犯罪が、物欲、金銭欲、人間関係や金銭関係のもつれ、うらみや葛藤なのに対し、自閉症スペクトラムなどの事例では、極度の興味関心だったり、コミュニケーション障害のために起こるものが多くを占めています。
例えば、特定の興味、関心を追求しての盗み見、予期しない状況化でパニックを起こしてしまい、他者に危害が及ぶ場合、性に関する非行や収集癖など。
・悪いグループの人から誘惑されるケース
発達障害のお子さんは、素直で純粋ななお子さんが多いです。それを利用して悪質なグループなどに、誘惑されてやらされるケースもあります。
多くは、人を困らせようとする悪意のあるのもは少なく、自分の興味関心についてのべることが多い傾向にあります。
また、他の少年犯罪と比べて、発達障害のお子さんは、注意を受けると素直に指導に従うことがほとんどです。
ただ、これらもそんなに多くあるわけではありません。全部がこれで説明できるわけではありませんし、みんながこうなるわけではありません。
間違った方にいかないために
興味、関心が強くても、みんながみんなこういう行動をとるわけではありません。大体はそのような事件を起こしません。
・犯罪を起こす、加担してしまう理由
先程のような問題点の他に、他の多くの犯罪も同様、やはりストレスによる理由も見受けられることがよくあります。
例えば、それまで過ごした学校生活での多くの困難さを抱えていたこと、就職がうまくいかない、家族との口論が耐えない、理解してもらえる人がいないなど、さまざまな心的苦労があることがほとんどです。
・犯罪に巻き込まれないためには・・・
小さい頃から、発達障害であるということに、引け目を感じたりせず、また本人から逃げることなく、寄り添う気持ち、ココロの居場所、社会支援の利用などさまざまなサポートを適切にする環境が大切です。
また、逆に障害の影響を軽視されたり、発達障害に気付かれないことで起こることもよくあります。
診断はレッテルはりのために行うのではありません。診断に基づいた適切な支援を得るためのもの。だから、恐れず、専門機関を受診して、正しい、診断、適切な支援情報を得ることが最も大切です。
愛情豊かな家庭で普通に育ち、入園、入学の前には適切な判断、診断を早めにうけ、早期から適切な対応、トレーニングなどを開始すること、信頼できる専門家に定期的に受診することなど、やはり普通の人と同じように、ストレスをためないことが一番の策となります。
さいごに
ちょっと重い話をしてしまいましたが、熱心にお子さんのことを考えているこれをご覧のお母さんは、そんなに心配しなくて大丈夫です。
お子さんのちょっとした変化に気づき、お子さんの居場所が酷なものではないか、それを確認したり、信頼できる専門家を持てば安心ですよ!