不潔恐怖があるお子さんへの声かけのポイント

こだわりのあるお子さんで、特に不潔なことを過剰に心配するお子さんがいます。

お母さんにとっては、何をするにも手を洗い、ばい菌を恐れている姿をみることはとても辛いと思います。

 

また、それだけではすまずに、お母さんにも強要してこられるととっても大変ですよね・・・

 

原因って?

原因は、はっきりとは解明されていません。でも脳の何らかのはたらきが原因とされています。

 

だから、本人にとってはとっても辛いもの。理屈じゃないんです。だから、そんなの汚くないでしょって怒るだけでは解決しません。

 

どういう声かけが重要なの?

 

・お子さんの言いなりにはならない

まず、大事なことは、お子さんの言いなりにはならないことです。例えば、お母さんに対して、外のばい菌がおうちに入るから出かけないで、と言ったとします。でも、それは、お子さんの心配、不安が歯止めがきかずにエスカレートすることがあるんです。

 

・心配、不安な気持ちを受け止める声かけ

心配だったね、嫌だったね、怖かったね、などとお母さんなど家族が外出して帰ってきたときに、心配でたまらないお子さんに対して、共感の言葉をかけてあげましょう。

 

・褒める

不安な気持ちはもちろん残ります。でも今日我慢できたね。これって体が丈夫になるためにいいことなんだよ。我慢できたね、偉かったね、とたくさんほめてあげましょう。

 

・手洗いの見本を見せながら声かけ、説明する

こうやって、カンタンに洗ってもばい菌はほとんど落ちるから大丈夫だよ、どんなに長く洗っても少しはばい菌って残るけど、これは体を丈夫にしてくれるから問題ないんだよ、などとわかりやすい言葉で説明します。

 

不安、心配でも外出して大丈夫、心配でも手洗いを短い時間しかしなくても大丈夫、とお子さんが納得できなくても、心配や不安が残っていてもさらっと説明します。

 

くどくど説明したり強く説得すると余計お子さんの刺激になります。だから、注意が必要です。

 

・お医者さんを利用する

たとえ、どんなにお母さんが説明してもどうしても信じられない、エスカレートしていく場合、「ばい菌の専門家に聞いてみよう」と誘って、児童精神科のお医者さんなどに相談してみましょう。

 

家族だと耳を貸さないのに、専門家といって医療関係者に話を聞くことにすると、新鮮で良い影響を持つこともあります。

 

もしこれらの声かけを行なっても良くならない場合は、なるべく早くお医者さんに相談してくださいね。症状が進むと、お薬を使ってひどくならないようにしていくことも多くあります。

 

なるべく症状が軽いうちに医療機関に行くと、お子さんも苦痛をひどくしないですみます。また、お母さんの心も体も疲弊しないですみますよ!