発達障害って遺伝なの?要因を徹底分析
お子さんが発達障害だと診断されてしまったお母さん、きっと自分たちのせいじゃないか、と自分を責めてしまっていませんか?
無理もないですよね。今まで一生懸命お子さんを育ててきたのはお母さんだから。やっぱり責任を感じちゃって当然かもしれません。
でも、実際はどうなのか、よく遺伝って言われるけどどういうことなのか、いろいろ知りたいことがたくさんあると思います。
そこで、実際、どういうことが原因で起こるのか、今回は徹底分析しちゃいます。
実際に今言われている要因って!?
脳のとある部分のはたらきがうまくいかないから
脳の一部の機能に問題があるのではないかと言われています。脳の器質的なものではなく、あくまでうまく働かない部分があるのではないかということです。
より詳しくはまだわかっていないのが現状です。
遺伝なの?
実際、家族内での発生率が低くはないのです。だから、遺伝要因は、有力な候補のひとつとして考えられてはいます。
しかし、例えば遺伝性の疾患などのように、明らかな家族ない発生のパターンがあるわけではないのです。単純に、ひとつの遺伝子だけで説明がつくわけではなさそうなのです。
だから、完全に遺伝かと言われたらそうと言い切れないのが現状です。遺伝要因プラス何らかの生物学的要因が原因なのではないかとか、遺伝要因とそれ以外の生物学的要因の相互作用で発生するのではないか、などさまざまな仮説が出ているのは確かです。
例えば、ある種のワクチン接種が原因か、胎内にいる時期から出産直後までのどこかでなんらかの理由で脳に障害を受けたのか、環境ホルモンなど化学物質による影響かなどなど。
でもまだあくまで仮説でしかありません。実際、自閉症の原因が水銀を含むワクチンといわれていたことがありましたが、ほぼ今は否定されています。
例外について
ダウン症、脆弱X症候群などの原因遺伝子がわかっている先天性疾患
自閉症スペクトラムや学習障害、ADHDなどが高い確率でみられると言われています。
レット症候群(女の子に特有の障害)
これは、女の子に特有の障害です。知能や言語、運動発達が遅れ、手をもむような動作や手を口に入れる動作などを繰り返すことが特徴とされています。この障害の場合、原因遺伝子が見つかっています。
トゥレット症候群
これは、音声チックと運動チックの両者が見られるもので、これに関してもある程度の遺伝要因関与が叫ばれています。
このように、その他の複雑な障害などに関しては遺伝要因が関与されている、示唆されているものもあります。
さいごに
例外として遺伝要因が関与しているものもありますが、いわゆる単独の発達障害は、遺伝の要因も考えられているものの、まだはっきりと断言できないところがあります。
そのため必要以上に恐れず、お母さんが自分自身を責めないでくださいね。大事な要因はできる範囲でしっかりと把握した上で、次に取り組むのは対処です。
どうすれば、困難さが緩和されるのか、生き生きと生きやすくなるのか、お子さんだけでなく、家族みんなが楽しく過ごせるのか、それらの方を重視していただければ、もっともっと楽しい未来を描くことができますよ!