コミュニケーションがうまくとれるようにすることってできるの?
コミュニケーションを取るのは、社会生活を営む上でとっても大切なこと。
コミュニケーションが取れないと、学校など集団生活の場面や仕事を円滑に進めるためにも必要です。
できるだけ、コミュニケーションをうまくとれるようにしてあげたいな、と親としては思いますよね。
でもそれって可能なのかしら?改善する方法があったら教えてほしいと思っているお母さんがたくさんいるはず。
そこで、今回はその疑問について解決しちゃいたいと思います。
そもそもコミュニケーションって?
・人と人とのやりとり
コミュニケーションって、カンタンにいえば、人と人とのやりとりのこと。良い形で人とコミュニケーションを交わしていくことはどんな人にとってもたやすいことではありません。
・人とうまくつきあうためのさまざまな要素
コミュニケーションは、そもそも人と人がうまくつきあるために必要なさまざまな要素がつまっています。
例えば、でも言葉だったり、アイコンタクトだったり、ジェスチャーだったり、いろんな方法で、私たち人間は人とやりとりをします。
これらを使って社会生活は成り立っているといってもいいくらいです。逆にこれがないと、うまくいかないと、なかなか人とやりとりするのは難しいです。
自閉症スペクトラム障害のお子さんのコミュニケーション、改善できるの?
・改善可能?
もちろん、コミュニケーションが苦手ではあります。でも、改善できないわけではないのです。
コミュニケーションも勉強と同じで、知らないことを知ればいいだけなのです。やり方、態度を知ることで、今よりもずっと改善することができるのです。
・わかりやすく教える
誰でもそうですが、わからないことは教えてもらわないとわかりませんよね。そして、わかりやすく教えてもらえば苦手なことでも少しはできるようになりますよね。
だから、お子さんにわかりやすく、手とり足取り教えてあげるのです。そうすれば、お子さんのコミュニケーションもちゃんと改善していきます。
コミュニケーション改善のための3つのポイント
コミュニケーションを改善するためのポイントを3つご紹介しちゃいます。これを身に付けちゃえばもうコミュニケーションも怖くありません!
@相手の反応を待つ
例えば、自閉症スペクトラム障害をお持ちのお子さんは、どうしても相手の立場に立つのが苦手です。だから、相手が話している最中に突然割り込んでしまったりしてしまいます。
また、話の最中に、何か気になると他の話題に転じてしいってしまったり。これを、悪気なくやってしまいます。悪気はないものの、嫌がられてしまったり注意を受けがちです。
そこで、おすすめなのが「相手を待つ」ということ。相手が話し終わるまで待つ、物を渡そうとされているなら渡されるまで待つ、何かを一緒に取り組んでいるなら自分の番になるまで待つ・・・などなど。
また、自分の番になって、発言をしたり行動する際も、一言、ことわりを入れるのも大事なこと。これをするだけでぐっとコミュニケーションが円滑に進みます。
このように、常に相手の反応を待つ練習をさせてみましょう。これはカンタンにおうちでもできる方法です。これが習慣になるだけで、今よりずっと友だちと付き合いやすくなりますし、人から好感さえもたれるようになるのです。
A相手の案に耳を傾ける
どうしても、自閉症スペクトラムのお子さんは、人の気持ちよりも自分の欲求や気持ちを優先させてしまいがち。悪気はないのですが・・・
でも、相手の案に耳を傾ける姿勢があるだけで、これもまたコミュニケーションを非常に円滑に進ませることができるのです。
このことは、決して自分を押し殺したり相手の言いなりになることではありません。日常生活、社会生活の中ではみんなで何かを決めたり取り組んだりすることがとっても多いですよね。
その際に、例えば、新しく必要となるルールや手順などを伝えてくれる人の言葉をしっかり、聞く、つまり受け止めるという態度があるとコミュニケーションがスムーズになるのです。
B書きながら会話をする
これは、お子さん自身にやらせるというよりも、お母さんがそばでやってあげるといいかもしれません。
自閉症スペクトラム障害のお子さんと会話をする際に、書きながら会話をしてみてください。
文章としてキレイにすべて書き取ると思わないでください。あくまでも要点を紙にカンタンに書くだけで十分です。
自閉症スペクトラムのお子さんは、文字を見ることで安心し落ち着きます。また、理解もしやすくなりますし、自分の主張を落ち着いて訂正することも可能なのです。
話された言葉というのは、一般的にはどんどん次々と消えてしまいますおね。当たり前ですが。でも、それを文字に固定して見えるという形にすると、お子さんがとっても安心、安定します。
もちろん、これをいつも行うことは難しいですし、お母さんもいつもついているわけではありません。でも、たまにでもこういうことをするだけで、今の意見ってちょっと違うよね、こういう考え方もあるかな、などとお母さんとやりとりすることが可能です。
たまにこういう訓練をしていると、いざ自分が誰かとコミュニケーション取るときにも、落ち着いて話をしたり聴いたりすることがしやすくなります。
また、それと同時にもう一つ大事なことがあります。それは褒めること。「今のタイミング、とってもよかったよ」とか、「最初に一言ことわりを入れてくれたのとっても助かったよ」など、ちょっとでもいいなぁと思うことがあったらお子さんを褒めてあげてください。
これだけで、お子さんはこういうやり取りをするといいんだ、ということが体験的にわかり身につくのです。
まとめ
いかがでしたか?こんな感じで3つのポイントを参考にお子さんのコミュニケーション改善に取り組んでみてください。
今から行えば、今後もそして大人になった後もとっても役立ち、苦労も減りますよ!結果、お母さんの肩の荷もおりて、お母さん自身の好きなことに熱中できる日も遠くないかも!?