3つの発達障害を鑑別するポイントって!?ADHD、ADD、自閉症スペクトラム障害を鑑別するコツ&カンタンな処方箋を伝授

さて、今回のご質問は、「うちの子なんか変わっている気がするし、先生にも指摘を受けるが、どんな障害に当たるのか、近いのを知りたい。カンタンな対応法も知りたい。」

 

ということです。

 

そこで、鑑別のポイントとカンタンな処方箋もつけてわかりやすくご紹介しちゃいます!

3つの障害別人間関係全般の違い

@ADHD

いわゆる、多動性、衝動性の強いADHDのお子さんの人間関係に関する特徴は、人と関わろう、関わりたいという気持ちが強いが、うまく関われない、というものです。

 

つまり、自分から関わりを求めていくものの、友だちに悪気なく不快な思いをさせてしまうことがあったりします。また、とてもおしゃべりで、聞き手に徹するのが難しかったりします。

 

ただ、そうはいってもADHDのお子さんは人懐っこい面を持っているので、わりといろんな人から可愛がられたりすることが多いのです。

 

うっかり発言が多かったりして、ヒヤリとすることもありますが、根は素直で親切です。
ただ、ついついうっかり、人の気持ちは理解できるのに自分の都合を優先してしまうことがあります。

 

例えば、友だちと約束をした際も、自分の都合が優先しちゃって、結果的に守れないこともあったりします。

 

そのため、時として思いやりに欠けると思われていまうこともありますが、根本的には優しい面をしっかり兼ね備えているのです。

 

そして、分かっていないわけではないのですが、みんなとルールを守って取り組むことが得意じゃなかったりします。やはり、そこはさきほど同様、自分の都合優先になってしまうから。

 

だから、それが度重なるとお友達に敬遠されたりすることも・・・

 

さらに、お母さんに対しては人懐っこい、子供らしくてカワイイ面がもちろんあります。でもたまに、反抗的な態度をとることもよくあるので、お母さんがイライラしちゃうこともよくあるのも確かです。

 

AADD

いわゆる不注意が主となるADHDのことですが、こちらは、人と関わりたい気持ちは@ほどではありません。しかし、実際に人との関わりとなると、あまり上手くいかないことがあります。

 

空気が読めないわけではないのです。また、気持ちの理解はできるものの、人に流されてしまいがちで、自分の気持ちをおろそかにしてしまいがち。

 

だから、ストレスがたまってしまうことが多かったりします。おしゃべりは@ほど激しくはありません。だから、多弁で聞き手に回ることが難しくはありませんが、自分が話す際に、話がうまくまとまらない、混乱してしまうといった特徴がみられます。

 

また、集団の場では、@のようにルールを守らずトラブルが多いということはありません。だから、大体は、ちょっと幼い扱いをされて、手伝ってもらったりお世話をされるようなことが多く、クラスの中でかわいがられていたりすることが多かったりします。

 

また、お母さんに対しては学校などでのイライラをぶつけて反抗したりすることが多かったりします。だから、時にはお母さんもイラっとすることもあるかもしれませんが、その分可愛さも目立ちます。

 

B自閉症スペクトラム障害

人との関わりに興味はあります。でも、人との関わりが少ないタイプのお子さんと、関わるもののあまり上手には関われないお子さんがいることが多いです。

 

また、会話に関しても、事実だけを話す口数の多いタイプと、自分の興味・関心を一方的に話すタイプのお子さんに分かれる傾向にあります。

 

相手の立場に立つことが難しいものの、集団の場では普通の授業では目立たないことも少なくありません。しかし、休み時間や自由時間といった、特にやるべきことが決まっていないようなフリータイムを上手に過ごすことが難しいです。

 

約束などは、自分自身が納得していれば、しっかりまもることができます。また、お母さんに対しては、@やAのように反抗することは少なく、それよりも頼る、依存する形が多いです。

 

お母さんは、日々のお子さんのこだわりに苦戦することが多く、疲労がたまることも少なくありません。

生活全般の3つの違い

@ADHD

まず、睡眠ですが、ADHDタイプのお子さんは中々寝付けないことがよくあります。神経が高ぶってしまったのを抑えるのが難しいのです。だから、保育園のお昼寝で自分だけ眠れなくてウロウロしちゃったりすることもあります。

 

夜も、中々眠りのモードに入れないことが。また、寝起きに関してはスムーズに起きられないことがよくあります。

 

整理・整頓でいうと、きっちり何かに収めたりすることが苦手で、出しっぱなし、やりっ放しが目立ちます。おおざっぱなところがあり、もっと丁寧に、と言われることがよくあります。

 

決まった場所に戻したり、ができないわけではありません。ただ、途中で興味の物事に遭遇してしまうと、いちもくさんにそちらへ集中してしまってやり遂げられないことがあります。

 

また、物をなくしたり、忘れ物が多く、見つからないとかんしゃくになることも。

AADD

一方、衝動性のないタイプのお子さんは、睡眠に関しては寝つきが悪いということは少ないです。でも、寝起きに関してはあまり良くなく、中々起きられないことがよくあります。

 

整理・整頓などは区分けしたり使ったものを元に戻すなど、上手にできないことがよくあります。でも、分かりやすい分け方になっていれば、だんだんにできるようになります。

 

また、片付け始めようとするまでに時間がかかるのが特徴です。ついつい後回しになってしまってたまっていってしまうことがあります。

 

忘れ物や物をなくすことに関しては、よくあるものの、かんしゃくになったり大騒ぎすることはあまりありません。

B自閉症スペクトラム障害

一方で、自閉症スペクトラムのお子さんは、睡眠はきっちり決まった時間どおりにとること傾向が強いです。何ごともきっちりしていて、むしろ向きや順番にこだわるくらい整理・整頓はちゃんとできることが多かったりします。

 

また、やるべきことを後回しにすることも少なく、決められたことはできるものはきっちりやります。また、忘れ物やなくしものも、そう多くはありません。使ったら元の定位置に戻すことが習慣になっているからかもしれません。

 

だから、お母さんが片付けに手間取る、ということはあまりなく、親孝行です。ただ、逆にお母さんの適当さを指摘されることがよくあるので、油断できないことも笑

3つの障害別カンタンカンタンな処方箋ポイント

@ADHD

ADHDのお子さんは、エネルギーが多い上に、ついつい自分の気分で行動してしまいがち。そこで、自分の感情をコントロールする力を身につけることが重要です。

 

また、さまざまなことにおいて、お母さんなど大人の方が主導になって基準を決める、教えるということが大事です。ついつい、自分流になってしまいがちですが、お子さんの意思を尊重しつつ、教えていく、ほめる、を繰り返していくのがポイントです。

 

AADD

不注意が特徴なお子さんは、忘れっぽかったりとりかかるまでにやる気を起こすのが難しいので、そこがポイントとなります。

 

つまり、お子さんがやりやすいように準備をお母さんがお膳立てしてあげたり、忘れないように視覚化して貼って見せて認識させたり、というのが大事になります。できたときではなく、やろうとしたときにほめるのがポイントです。

 

B自閉症スペクトラム障害

こだわりの強いお子さんには、基準の幅を広くもたせるようにすると効果的。例えば、待ち合わせの時間だったら、10時に設定するのではなく、10時から10時15分の間、といったように、きっかりにしないというのもポイントです。

 

なにごとにも、基準に余裕の分があることをあらかじめ教えておけばパニックになることも少ないのです。

 

また、間違った思い込みは、別の考え方に修正しておくと便利です。そうではなくこうなんだよ、理由はね・・・と説明すると、納得することもよくあります。

 

なんとか新たな基準を受け入れられたら必ず思いっきりほめるのを忘れないでくださいね!

 

このようにだいぶ、見分けがつきにくい障害をちょっとわかりやすく解説してみました!これを元にお子さんの子育ての参考にしていただければ嬉しいです!