板書を写せず、やる気がないと思われがち。
発達障害のお子さんの中には、黒板の文字をうつせない、またはうつそうとしないお子さんがよくいます。
これは、やる気がない、自己中心的と思われてしまいがちですが、そうではないことがよくあります。
- @黒板の字が見えづらい
- A黒板の字を見て、それをノートにうつすまでの記憶が難しい
- Bペースが早くてついていけない
これらの理由のため、黒板の文字をうつそうとしなかったり、途中であきらめてしまうのです。
でも大丈夫!カンタンにできる3つの対処法があるんです。
これを知らなきゃ、いつもさぼっていると思われてしまって学習に対するやる気が失せてしまいます・・・
板書を写せるための3つのポイント
お子さんが、どの位置なら黒板を見やすいのか、その距離や角度を確認してもらいましょう。
お子さんによって、どの位置からだと見やすいのか個人差があります。だから、ちょうど良い位置を色々試してもらうのです。
結果、見やすくなると書き取れるようになります。
また、不注意症状のあるお子さんの場合、席を前の方で、出入りが少ない位置、刺激が少ない位置に変えると、ぐんと集中して見やすくなります。
黒板の字を見て、それをノートに写すには、見た直後に記憶する必要があります。
しかし、発達障害のお子さんの中にはワーキングメモリーがうまく作動していないことがあります。
そうすると、見て写すまでの間に忘れてしまいます。
結果、写せないという自体に・・・だから、長い文章すべてを写すのは難しいのです。
そのため、最重要なポイント、単語だけ、先生に赤丸で囲んでもらいましょう。
そうすれば、赤の部分だけに集中すればいいのでとっても楽。
目で見て移すことに難しさがある場合、聴覚を使いましょう。
Aの赤丸のところだけでも、先生にゆっくり読んでもらいます。
最初は読んでもらい、並行して自分でも小声で読ませます。
自分の声をノートに記す練習をするのです。
結果、聴覚がより鍛えられ、だんだんと長い文も書けるように。
板書ができないお子さんへの対処 まとめ
この3つの方法を先生と一緒に相談しながら行わせてみてください!
そのうち、だんだんと板書を写すことが可能に。結果、本人も自信がつき、達成感が得られます。