体育の時間は様子がおかしくなって、嫌がったり逃げ回ったりしがち
体育の授業になると、授業に出るのを嫌がったり、逃げ回ったりするお子さんがいます。
ただ単に、どうしようもないわと思われがちですが、それには本人ならではの辛さがあります。
発達障害の子どもが体育を嫌がる3つの理由
@体力、感覚の問題
発達障害のお子さんは他の子に比べると、体力の消耗が激しいです。
だから、すぐに疲れやすくだるくなりやすいのです。
また、感覚にも混乱があります。
だから、人が多く集まる場所、広い場所などは、自分の感覚がつかめず、においや色などさまざまな刺激を処理するのが難しいのです。
A協応運動が苦手なため
発達障害のお子さんは、手と足など、体のいろいろな部位を協調させて運動するのが苦手です。
だから、動きがギクシャクしたり、うまくできないことも。
特に、団体運動では迷惑をかけがちで、精神的な負担になってしまうのです。
B情報処理がうまくいかないから
動きを見ながらルールを覚えるのは非常に高度なこと。
ましてや、広い校庭、体育館の反響などの環境刺激もある状況の中ではなおさら混乱してしまいます。
結果、恐怖やストレスになるのです。
こんな理由があるため、体育になると、様子がおかしくなるのです。
でも大丈夫これらに対する、3つの配慮のポイントがあるのです。
これを知らなきゃ、体育を心身共に元気な状態で過ごすことができません。結果、体育がある日は学校を休みがちになるかも・・・
体育の際の3つの配慮のポイント
見学かすべて参加の0か100にせず、本人のペースでの参加を認めてもらいましょう。
例えば、最初のあいさつや整列、準備体操はやろう。
後は先生のお手伝い(道具を持ってきたりなど)など、みんなとは違う参加の仕方で精神的に楽になることがよくあります。
これを繰り返すうちに、本人も物足りなさを感じてきたら、少しづつ、できる範囲で参加させていきます。
例えば、ボールを投げる場合、
「軸足ともう一方の足は座布団をまたぐように距離をとる、そのあと軸足を少し曲げる・・・」
また、団体競技などでは、あまり動かなくていい重要でないポジションに配置してもらいましょう。
結果、不安や恐怖も緩和されます。
例えば、ルールを伴うものなどは、広い体育館や校庭などで教えるには刺激が多すぎます。
だから、事前に、静かな場所で先生と一つ一つルールを確認しておけるようにしてもらいましょう。
結果、ルールや動きを一つ一つ丁寧に確認でき、頭の中も整理できます。
また、実際に映像を見たり、本などを見るなど、目から情報を入れておくのも手です。
とりあえずこの3つのポイントに配慮すれば、だんだんと体育の時間が苦痛でなくなります。
結果、体を動かす楽しさもだんだんにみつけることができるかもしれません。