鳴らしてはいけないときに音を鳴らしたり、楽器に取り組まなかったり、不適切な態度をとってしまう
発達障害のお子さんは、音楽の時間になると、やってはいけない時に音を鳴らしてしまったり、逆に楽器に取り組まなかったりと、不適切な態度をとることがあります。
その理由は3つあります。
音楽の授業に適した態度がとれない3つの理由
@衝動性があるから
例えば、楽器が目の前にあったらどうしても触ってみたいという欲求のコントロールが難しいから。
A感覚が混乱するから
発達障害のお子さんの中には、聴覚に過敏さがあることがよくあります。
そうすると、楽器の音や周りの歌声が普通の人が聞こえるよりも何倍も大音響となることがあるのです。
だから、イライラしたり大声を出してしまうことがあるのです。
B協応運動が苦手なため
手先が極端に不器用な場合があります。
そうすると、楽器の操作がしづらいのです。
だから、うまくひけないし、指はうまく動かないしで、やる気を失ってしまうのです。
このような3つの理由のため、音楽の授業が苦手です。
でも大丈夫!3つの配慮のポイントがあるのです。これを知らなきゃ、音楽の時間がとっても苦痛に。結果、音楽のある日は学校に行きたがらないかも・・・
音楽のときの3つの配慮のポイント
授業は、説明してから楽器ということがよくあります。
だから、説明の間は楽器を出さないでもらいましょう。
また、もし最初から楽器が出ていてまだ鳴らさない時に、鳴らしてしまった場合、カウントダウンでやめさせてもらいましょう。
一番音がうるさくない、後ろの方の席にしたり、少し全体から離れた位置に座らせてもらいましょう。
また、音楽室の倉庫などのドアを少し開けて、音が逃げやすい場所での参加も最初はOKなように配慮してもらいましょう。
それでも音が苦痛な場合は、耳栓を許可してもらうのもひとつの手です。
曲全部を演奏するのではなく、曲の一部分の音だけ出す、といった、負担を軽くしてあげることを先生に願い出ます。
授業に参加する意思や参加している実感をもてるようにしてあげることが大事です。
いかがでしたか?3つの配慮のポイントを先生にお願いするだけで、ずいぶんと変わってくるはず。
結果、だんだんに、音楽にも興味をもてるようになってきて、学校も楽しくなってきますよ!