授業中に飛び出したり作品を壊したりなど、不適切な行為をしがち

発達障害のあるお子さんの中には、図工の授業が苦手で取り組まなかったりすることがあります。また、教室からとびだしてしまう、作品を壊す、など不適切な行為をしてしまい、先生にも友だちにも注意されがち。
しかし、これらには3つの理由があります。

図工の授業に不適切な行為、態度をしてしまう3つの理由

@不器用さがあるため

手先が不器用で、作るにも並大抵の労力ではすみません。

 

そのわりに、出来栄えも悪いので、本人は落ち込みます。そして、やる気を失ってしまいます。

A想像することが苦手

目の前にあるものをうつすならまだしも、自分で作るものを決めたり、デザインや構造を考えるなどなお苦手。

 

なぜなら抽象的な想像力を使ったことが苦手だから。

B専科の先生だから

図工は専科の先生になります。しかも一週間に何度もあるわけではありません。

 

だから、担任の先生と違って慣れるのに時間がかかります。結果、緊張したりすることも。

 

これらの3つの理由で、図工の授業に苦手意識が出てしまい、不適切な行動をとってしまうのです。

 

でも大丈夫!そのための3つの配慮のポイントがあるんです。これを知らなきゃ、図工のたびにお子さんが嫌な思いをして、したくもない不適切な行動をとり続けてしまうかも・・・

 

図工の授業に苦手意識をなくすための3つの配慮のポイント

@授業の前、事前にサポートをしてもらう

先生はもちろん一人しかいません。場合によっては、支援員さんがついてくれることもあります。

 

その場合は、支援員さんに具体的な指示を出してもらいます。

 

しかし、実際はひとりの先生にお願いすることになるでしょう。

 

まず、授業の少し前や先生が時間のある時に、事前に何をどうするのか具体的な指示を出してもらうまたは、紙に書いておいてもらいます。

 

事前準備した上で、授業に入ったときも、具体的な助言や、さりげなく手を貸してもらえば、少しずつやる気も出てきて取り組めるように。

A具体的なヒントを与える

例えば、運動会の絵を描きましょうなどテーマが決まっている場合、お子さんに一番覚えていることを聞いてみましょう。

 

また、かけっこのこと描けばいいよ、など具体的なヒントを与えてしまいましょう。

B担任の先生と一緒に聞きに行く

事前準備の段階では、一人で図工の先生のところにいくのは抵抗があるはず。

 

だから、できれば担任の先生にお願いして、一緒に行くようにしてみましょう。

 

結果、図工の先生にも慣れるようになります。
いつもの先生が一緒なら、安心していくことができるはず。

 

このような3つの方法を担任の先生や図工の先生と打ち合わせしていけば、びっくりするほど、苦手意識が減るはず!

 

結果、図工だけでなく、学校自体もより楽しくなるかも!?