季節はずれの服を着て体調を崩したり、変に思われたりしがち
自閉症スペクトラムをお持ちのお子さんの中には、冬でも半袖一枚、春になってもコートを脱がないなど、季節はずれの洋服を着がち。
また、色や形、素材にこだわりがあったりすることも。このような洋服にこだわりのある理由は3つあります。
自閉症スペクトラム障害のお子さんが洋服にこだわる3つの理由
@洋服自体がお守りがわりになっているから
例えば小さい子どもが寝るときに、お気に入りのぬいぐるみを離さないのはそれが精神安定剤的なお守りになっているから。それと同じで、洋服自体が安心のためのお守りのことがあるから。
A組み合わせパターンがわからないから
いくつかの服の中から、組み合わせて選ぶということ自体ができない、わからないから。
B触覚の混乱があるから
触覚過敏のあるお子さんは、同じ素材の服ばかり着たがります。また、チクチク、ごわごわの素材を嫌がることも。不快な素材だと着られないことがあるから。
このような3つの理由から、洋服にこだわってしまうのです。でも大丈夫!3つの対処のポイントがあるのです。これを知らなきゃ季節外れの洋服を着ていて、体調を崩すことも。また、友だちにもからかわれて学校に行きたくなくなってしまうかも・・・
洋服へのこだわりに対する3つの対処のポイント
いつも同じシャツばかり着ているのであれば、同じ洋服を数枚用意しましょう。
そうすれば、いつも安定した気持ちでかつ清潔にいられます。
結果、安定した気持ちが続くことで、発達していくにつれて、このこだわりもじょじょに軽減されていくのです。
洋服のパターンを決めて教えておいてあげましょう。
このズボンのときはこのシャツ、上にこれを羽織る、などのパターンを決めておきます。
季節ごとに、パターンがあるということがわかれば、自然とその決まりに沿って着られるようになります。
不快な素材の服ははずして、お子さんの好きな素材や肌触りのものだけで揃えてあげましょう。
不快な素材のものを着なくてはならないとなると、パニックやイライラを助長しかねません。
いかがでしたか?このような3つのカンタンな方法で、洋服のことでもう悩まくなるのです。
そうすれば、お子さんもお母さんもストレスから解放されます!