学校・友達間のルールがわからない

非常識な態度だと思われて、非難されがち・・・

 

自閉症スペクトラム障害のお子さんは、こんなこと言わなくてもわかるじゃん!ってことがわかりません。
普通、自然に身についてくる、いたって普通のやりとり、カンタンなルールのようなものが自然には身につかないのです。

 

でも、周囲は自然に身についているのが普通だと思っていますよね。
そしてその関わりで、自閉症スペクトラム障害のお子さんに関わります。
そうすると、思った反応がかえってこないことに・・・結果、非常識な態度だ!と相手は思ってしまうのです。

 

でも大丈夫!自閉症スペクトラムをお持ちのお子さんに、当たり前のルールが身につく3つのコツを伝授します!
これを知らなきゃ、いつも常識はずれなことばかりしたり言ったりして周りに不快感をもたれ続けてしまうかも・・・

 

当たり前のルールを身につける3つの方法

 

@ロールプレイを活用する

自閉症スペクトラムのお子さんは、例えば何か忘れ物をしたときに、隣のお友達に何かを借りるときにでも、普通の自然なやりとりがわかりません。
そこで、人に物を借りるときには・・・と、そんなレベルと思うところから、ロールプレイで実際に学ばせると効果的。

 

例えば、隣のお友達(A)に、お子さん(B)がハサミを借りるとします。
その場合、お母さんがお友達の役(A)、お子さん(B)は自分役でまず、やり取りを教えます。

 

(B)ハサミ忘れちゃったから貸してくれる?
(A)うん、いいよどうぞ。

 

(B)ありがとう。

 

使い終わったら
(B)ありがとう(と言いながら返す)
これを実際に、ロールプレイ形式でお母さんと何度かやりとりするのです。
中をハサミじゃなくて教科書見せてにしてみたり、いろいろなパターンでお母さんとごっこ遊びの感覚で楽しく行います。

 

すると、だんだんに、学校で同じパターンに遭遇したときも実践で使えるようになるのです。

 

A予行練習してみる

例えば、運動会や学芸会、林間学校などのお泊りなど、いろいろな行事の前に、お母さんとしおりなどを使って実際にどう振舞うといいの具体的に教えます。

 

例えば、しおりには、まず開会式、準備運動、出番、休憩、観戦、お昼ご飯、出番、終わりの体操、終わりのあいさつ、整列、退場、片づけ、などで成り立っているとします。
そしたら、その順番で、こういうときはこういう体制、態度など、ひとつひとつお母さんと再現して行なってみるのです。

 

当日驚くほど落ち着いて自然な行動ができるはず!

B価値判断の基準を教える

例えば、自分が使っていたクレヨンが折れたら激怒したり落ち込むのに、お友達のものを壊したり叩いたりすることには全く罪悪感を感じたりしないことがあります。

 

要するに、価値判断の基準が全くわからないのです。

 

そこで、目に見える形で、5段階のグラフのようなものを作り、そこに、0から5まで数字を記します。
数字が大きくなるほどよくない行動という目安も教えます。
例えば、お友達を叩いたりけったりするのは5だよ、お友達にバカという4だよ、などと、だいたいの目安を教えるのです。

 

目に見える形で良くない行動のレベルが身につけられておすすめです。

最後に

いかがでしたか?これらの3つの方法で、お子さんが段々と意識的に常識的なルールや判断を身につけることができてくるのです。
結果、お子さんは周囲にもだんだんと溶け込みやすく、学校も楽しくなってくるはず!