子どもの発達障害の特徴は、どんなパターンがある
一言で発達障害といっても、お子さんによっていろいろな行動パターンがあります。
例えば自閉症スペクトラム一つとっても、
自閉度が高い方は怒る笑うなどの感情表現が乏しく無表情な時間が長くなります。
また話しかけへの対応も機械的な反応になりやすく話し方も常に一定であまり起伏がありません。
それに対し、
アスペルガーや高機能自閉症の方これは逆に、
普段は、とてもおしゃべりなので、一見表情は豊かに見ます。
しかしその感情の起伏が少し激しすぎたり他の人にはわからないようなきっかけで喜怒哀楽は上がったり下がったりすることがあります、
こんな感じで子供を見てしまう親御さんは自分とあまりにも反応がかけ離れてる子供に違和感を覚えてしまうのです
これは育児に関わる方なら誰でも経験している。あの悪魔の二歳児がずっと続いてるような状態。
- 自分のマニュアル通りに行動したがる
- 予想外の音が起こると必要以上にパニックになる
- 寝ていても、大きな事にとても敏感に反応する
- 得意なことにはものすごい能力を発揮する
- その反面嫌いなことはどうやってもやろうとしない
- お箸の使い方や鉛筆の持ち方など指先が不器用
- カラー(色)に対してものすごいこだわりがある。記憶力もすごい
お子さんが小さいうちは何も問題はありませんが、成長に伴ってもまだこのような反応を繰り返すようであれば発達障害を疑ってかかって良いと思います。
が軽い発達障害は個性。病気でもなんでもありません。
親として子供の行動の強制は避けたいところ
発達障害と診断された方、もしくはそれに近い方は
とにかく自分にマイペースだったり何かの物事を強制されることをものすごく嫌がります。
なので、親として子供の行動を強制することは避けたいところ。
・強制にならないように
・勉強させられているにならないように
特に自発的に行動させてあげられるような対処が必要になってきます。
なぜなら、行動を強制させられると途端に物事ができなくなります。
そうすることにより、褒められることが少なくなりますね。
そうなると、特に自己肯定感をなくしやすく自分に自信を持てない状況が続きます。
そうならないためには、人格の基礎となる幼児期に対して
「その子ができたことへの評価」
これをたくさん経験させてあげることで自己肯定感を高めていきます。
それから、「これをやりなさい」ではなく、「チャレンジしてみようか」というようにお子さんを持ち上げていく。
そうすることにより嫌なことからも目を背けずに徐々にできてくるようになります。
小さいときから親が強制するというのは
「子供の嫌、どうせ自分にはできない」
という感情を育てます
何でも諦めてしまい、試合放棄をしてしまうような社会的スキルが身につかないようになってしまいます。
なので、幼児期に子供に対し
「食べなさい」
「トイレに行きたい時は言いなさい」
「今日は遅いから早く寝なさい。」
などなどの強制的に行動させるような言葉はできる限り使いたくないところ
発達障害・特に自閉症スペクトラムの社会の障害
自閉症スペクトラムは単に自閉症そして、アスペルガー症候群、そして高機能自閉症の3つに分類されますが、社会性の障害やタイプは次の4つのタイプに分類されます。
1,自分1人の世界の孤立型
これは一人が好きというようなレベルではなくて、まるで自分の視界に他人が入っていないかのような行動をするタイプ
名前を呼ばれてもあまり反応せず人とすれ違ってもほとんど関心を示さない。
とにかく他人に対して全く興味がないのはこのタイプになります。
2,消極的な受け身タイプ
孤立タイプのように他の人からの接触を嫌がることはないけれど他人に自分から積極的に関わろうとしないタイプ
自閉症スペクトラムの中では最も問題行動を起こすのが少ないタイプであまり目立ちません。
しかし、親に言われたことに何でも従うまた嫌な事も何でもOK してしまう傾向があります。
なので良い事が続いているときはいいのですがマイナスの要因が続くと精神的に負担がかかりその結果、パニックを起こしてしまうこともあります。
3,とにかく積極的
他人への関心が異常に高く自ら積極的に関わろうとしていくタイプ
しかし、他人を思いやるような感情が欠けているもしくは足りない場合が多く、
会話も自分中心自慢話など何度も繰り返したりする傾向にあり周りからはけむたがられる場合も多いです
頭の回転は非常に高い人が多く、多機能自閉症やアスペルガー症候群の方によくみられる症状です。
4,自分のルールが固まってしまっているタイプ
これは子供の発達障害の中には当てはまらないかもしれませんが、ある程度人格再形成された後に現れるタイプです。
自分の中に確固たるルールがありそれをどうやっても守ろうとするこだわりがあります。
非常に礼儀正しくて、問題行動も少ないのですが
いざ自分のルールの外れたような場所に行くとパニックを起こしてしまうような事もあり
状況に対して適用できる判断力は著しく欠けているような状態です。
具体的な対策法
はっきり申しまして、発達障害はあまりにも常識からかけ離れたものである以外はそこまで気にする必要はないと思います。
しかし、もし気になるようであればとにかくお早めの対処をおすすめします。
なぜなら、人格形成後の矯正は非常に困難だからです
これは病気の早期発見と似ており、
とにかく早めに対処する方が矯正しやすいということです。
もし気になる症状がおありのようであれば一度は最寄の新センターや保険証などに相談をすることをお勧めします。
個性を伸ばす教育を
苦手な事を無理に心をさせようとするよりも得意な分野を伸ばすような教育をしてあげる方が本人にとって負担になりません。
また芸術家や医者、芸能人やスポーツ選手など天才と呼ばれるタイプの人ももともとは発達障害タイプのひとがとても多いんです。
「イチロー 発達障害」で検索してみてください。
極端に言うと、発達障害の方は対象となる興味がゼロか100かであって50のような中間地点がありません。
さすがに興味がなくても0では困るので、
ある程度はできるようになるべきですが少しでもできたらいいやぐらいに考えます。
そしてあとは得意な分野をどんどん伸ばすような教え方をするべきだと考えています。
そして、子供が興味を持つものにはどんどんとことん付き合ってあげるべきです。
そうすることにより親への信頼も高まりますし、子供の中のとんでもない才能を発掘してあげられるかもしれません。
今の現代社会は強烈な個性が売りになります。
そうすることにより、ご両親の精神的にも楽になりますしおおらかな子育てができるようになるはずです
徐々に認められてきている社会的理解
今は発達障害という単語は残っていますが、それを個性と捉えて個性を伸ばそうとするところが多く、昔と違い、肩身の狭い思いをすることなく生活もしやすくなっているはずです。
また、支援してくれるところなども多く、A B Aやペアレントトレーニングなどは特に親子に効果があり、親のイライラ自体も減らしてくれます。
まずは悩まずに支援センターなどに積極的に出向いて、今の困りごとなどを相談されてみてはいかがでしょうか?