子育てに自信をもてなくなった
ひとりの生身の人間を育てるって並大抵のことじゃないですよね。子どもは産むのももちろん大変ですが、育てる方が本当に何倍も大変ですよね。
毎日寝る時間を割き、自分の趣味の時間を減らし削り、家族のために一生懸命に奮闘して・・・
時には疲れたって言いたい、もうやめたい、って逃げ出したくもなるかもしれません。でも子育ては、他のことと違って、途中で逃げ出すってことはできないし・・・
だからそう思えば思う程逃げ場がなくなって、追い詰められて・・・でも母はそんな嘆いてもいられないのです。
そう思っている矢先から家事や育児に追われ時間が経っていきます。私の人生って・・・って思うけど、思う暇もなく・・・
こうやって普通に子ども一人を育てるということは本当に大変だし偉大なこと。ごく普通の子どもを一人育てるのも大変なのに・・・
こだわりが強かったり衝動的で落ち着かなかったりなどある特定の部分にすごく困難さがあるお子さんの場合、お母さんの疲れは半端じゃありませんよね・・・
やはりお子さんに相当気を使ったりいろいろと考えて対応しなくてはならないし、どうにもならなくてイライラしたり、心無い言葉を投げかけられたりして悲しくなって当然です。
でもそんな中お母さんの今できる範囲で一生懸命関わっていること、見ている人は見ています。それに、発達障害をお持ちのお子さん自身も、口に出していないだけでお母さんの愛情ちゃんと伝わっていますよ。自分のために一生懸命でいてくれてる、見守ってくれてること、ちゃんとわかって感謝しています。
それに、お母さんは、他のお母さんの励みにもなっているんです。こういうふうに懸命に頑張っているお母さんがいるから私も嘆いてなんていられない、頑張ろうって思ってるお母さんもたくさんいますよ。
そして、お母さんもまた、お子さんが大きくなってちゃんと自分のできることは自分でできるようになり、その役目が終わったあとには、こんなふうに悩める若いお母さんにぜひ力を貸してあげてほしいと思います。
お母さんがやってきたことを伝えて、楽になるお母さん、助かるお母さんがたくさんいるんです。今やってることがムダではなかった、社会にも貢献できている、って思えるときがきっときます。
だから、お母さん、もっともっと自信をもってください。あなたは、社会から求められている大切な存在なんですから。